概説 |
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・アフリカ大陸 |
六大陸のうちの一つ。総面積3031万ku。かつてはユーラシア大陸とスエズ地峡でつながっていたが、現在はスエズ運河により分断されている。大陸北部には世界最大の乾燥地帯サハラ沙漠が広がり、大陸中央部には広大な熱帯雨林帯が発達している。東部の大地溝帯は毎年数pの速さで拡大し大陸を東西に引き裂いている。最高地点はキリマンジャロ山山頂・標高5895m。
アフリカ州の意味でアフリカというときにはマダガスカルやモーリシャスなどの島嶼部、周辺海域を含み、54カ国(西サハラ、ソマリランドを含めると56カ国)に分かれている(→アフリカの国々)。そのほかブントランド(国際的にはソマリアの一部とみなされている)など事実上独立国となっている地域、独立国家としての態はなさないものの反政府勢力などの実効支配化にあり独立を宣言している地域などがある。
地域統一機構としてはモロッコを除くアフリカの全独立国54カ国(西サハラを含む)が加盟するAU(アフリカ連合)があり、これは世界最大の地域機構でもある。
アフリカ大陸の地形はいくつかの山岳地帯はあるものの全体的に平坦な地形をしていて、その平均標高は750mである。またアフリカ州としてみた場合島嶼部が極めて少なく大陸部の面積が97.9%を占める(島嶼部の面積2.1パーセントのほとんどはマダガスカル島が占める)。
大陸部アフリカは民族的、文化的にサハラの南北で大きく異なりサハラ以北の北アフリカをホワイトアフリカ、南部をブラックアフリカもしくはサハラ以南のアフリカ(sub sahara africa)と呼び分ける場合もある。一般に単にアフリカといった場合はこのサハラ以南のアフリカを意味する場合が多い。本サイトでも特に補足説明なしでアフリカといった場合はサハラ以南のアフリカを指す。
アフリカ大陸は大まかに北アフリカ、西アフリカ、東アフリカ、中部アフリカ、南部アフリカに分けられる。また古くから使われてきた地理区分(歴史的地名)としてマグレブ(北西アフリカ)、スーダン(サヘル地域)、ギニア(ギニア湾岸およびその内陸の熱帯地域)、コンゴ(コンゴ盆地もしくは中部アフリカ)、スワヒリ(東アフリカ沿岸部)などがある。
アフリカ州大陸部はスペイン領セウタ(ジブラルタル海峡のアフリカ側)とメリジャ(モロッコ領に囲まれたスペインの飛び地。地中海岸の小さな町である)を除きヨーロッパ諸国の領土は残っていないが島嶼部はアフリカ諸国独立後の現在までヨーロッパ領となっているところも多い。
例:)カナリア諸島:スペイン、マディラ諸島:ポルトガル、レユニオン島:フランス、など。
アフリカ大陸は4つの海、地中海・大西洋・インド洋・紅海に囲まれ、大陸の西部(大西洋)をカナリア海流(寒流)・ギニア湾流(暖流)・ベンゲラ海流(寒流)が、大陸の東側のインド洋をソマリア海流・モザンビーク海流(ともに暖流)が流れている。
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・アフリカの
気候 |
アフリカ大陸は全体的に平坦な地形をしている。気流の動きを妨げるような地形的要素が少ないため、アフリカでは中部の熱帯から南北両端の地中海性気候まで、気候区分のモデル図とも言えるほど整然と気候帯が発現している。
赤道付近の中部アフリカの熱帯雨林気候を中心として南北にサバナ気候、ステップ気候、沙漠気候帯(北のサハラ、南のカラハリ、ナミブ沙漠)が広がり、大陸の南北の両端、南アフリカ共和国南端と地中海沿岸には地中海性気候区が存在する。
アトラス、エチオピア高原、大湖地方(高山地域)では高山性気候が、南部アフリカの一部には温帯気候区が存在する。
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・アフリカの
国々 |
現在アフリカに存在する国は54ヶ国(西サハラ・ソマリランドを含めると56ヶ国)であり南スーダン共和国が一番新しい独立国である。このうち君主制をとる国はモロッコ、レソト、スワジランドの3ヶ国であるが、ガーナのアシャンティ王国、ウガンダのブガンダ王国のように近代国家の中で伝統王国が儀礼的存在として存続し続けている例も数多く見られる。
北アフリカ
西サハラ、モロッコ、アルジェリア、チュニジア、リビア、エジプト、スーダン共和国、
南スーダン
東アフリカ
ブルンジ、コモロ、ジブティ、エリトリア、エチオピア、ケニア、マダガスカル、
マラウィ、モーリシャス、モザンビーク、ルワンダ、セイシェル、ソマリア、ソマリランド、
ウガンダ、タンザニア、ザンビア、ジンバブウェ
西アフリカ
ベナン、ブルキナファソ、カーボベルデ、コートジボワール、ガンビア、ガーナ、
ギニア、ギニアビサウ、リベリア、マリ、モーリタニア、ニジェール、ナイジェリア、
セネガル、シエラレオネ、トーゴ
中部アフリカ
アンゴラ、カメルーン、中央アフリカ共和国、チャド、コンゴ共和国、
コンゴ民主共和国、赤道ギニア、ガボン、サントメプリンシペ
南部アフリカ
ボツワナ、レソト、ナミビア、南アフリカ共和国、スワジランド
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・アフリカの
言語 |
現在、人類発祥の地はアフリカであると考えられている。言語の歴史が人類誕生とほぼ同時に始まったと考えれば言語発祥の地もまたアフリカであると言えるであろう。
どこまでを一つの言語と数え、どこまでが一つの言語の方言であるとするかにも拠るが、現在アフリカでは数百から数千の言語が話されていると考えられている(その中のかなりの言語が今後50年で消滅すると考えられている。また一説によると世界中の言語の90%が21世紀中に消滅するといわれている)。
グリーンバーグの分類によればアフリカの言語は4つの大きな語族に分かれている。
<アフロ-アジア語族>
・アフリカ・セム諸語(アラブ、アムハラ等)
・クシュ語派(ソマリ等)
・ベルベル語群(タマシェク=トゥアレグ語等)
・チャド語派(ハウサ等)
・オモ語派
・古代エジプト語(コプト語)
<ナイル-サハラ語族>
・シャリ-ナイル語派(マサイ、ディンカ、マングベトゥ、サラ等)
・ソンガイ、カヌリ等
<コイサン語族>
・コイ、サンなど
<ニジェール-コルドファン語族>
・コルドファン語派
・マンデ語派(バンバラ、マリンケ、ボボなど)
・アトランティック語派(フルベ、ウォロフ等)
・グル語派/ボルタ語群(モシ、セヌフォ、ドゴン等)
・クワ語派(ヨルバ、アシャンティ、フォン等)
・アダマワ-ウバンギ語派
・ベヌエ・コンゴ語派(バントゥー諸語など)
その他
・マレー・ポリネシア語派(マダガスカルのマレー系諸民族)
・アフリカーンス語(南部アフリカへのオランダ系移民の言語)
・英語・フランス語・ポルトガル語など
(旧宗主国の言語が独立後も引き継がれ公用語となっている国が多い)
・クレオール諸語
スワヒリ語(東アフリカ)、リンガラ語(中部アフリカ)、ハウサ語(西アフリカ内陸部)など国や民族を超えて地域共通言語(交易言語)として広く話されている言語もある。
アフリカ(特にサハラ以南のアフリカ)では多言語社会が普通であり、またほとんどの国では英語、仏語など旧宗主国の言語が公用語となっているため、バイリンガルはもとより三つ四つ以上の言語をしゃべる多言語話者も全然珍しくはない(特にその国の中での少数民族ほどその傾向が強い)。田舎の村から町の市にやってきたおばちゃんが三つ四つの言語を流暢に操るというのも日常的な光景である。
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・アフリカの
宗教 |
1995年時点でのアフリカの宗教人口比はイスラム教徒41%(3億人/7億2800万人)、キリスト教徒48%(3億4818万人/7億2800万人)となっていて、キリスト教、イスラム教の世界二大宗教が全人口のほぼ9割を占めている。
現在アフリカにおけるイスラム地域は北アフリカ全域、サヘル地域、東アフリカ沿岸部が主なものである。イスラムが北アフリカに広まったのは7Cに始まるアラブ・イスラムの拡大以降のことである。その後サハラの南に向かったイスラムはマリ・ソンガイ・カネム=ボルヌー帝国などの支配者層・知識階級さらにはイスラム社会の商習慣を取り入れた商人・交易者の一部には受け入れられたものの、西アフリカ内陸部の庶民層に広く浸透したのは18C末に始まるフルベのジハード以降のことであった。
東アフリカでは古くから成立していたインド洋交易網にイスラム商人が参画し始めた7C以降、インド洋沿岸部でアラブ・イスラムとアフリカが入り混じったスワヒリ文化圏を形成していった。19Cに入りスワヒリ商人が東アフリカ内陸部、中部アフリカへ直接交易に赴くようになると、その交易ルートに沿って内陸部にイスラムが浸透していった。
イスラムは現在も精力的に布教活動を行っており、西アフリカ沿岸部でもムスリム人口が増えつつある。
キリスト教は南部、中部、東アフリカ、西アフリカ沿岸部を中心に広く浸透している。 4C半ばにキリスト教を国教として取り入れたエチオピア(エチオピア正教)、2・3C頃に始まるエジプトのコプト教会、5C頃からキリスト教化した現スーダン共和国南部(現南スーダン共和国)の黒人系住民などの北東アフリカの一部の例外を除きアフリカのキリスト教の伝来は大航海時代以降、本格的な伝道が始まったのは植民地化が本格化した19C以降のことである(4・5Cを頂点として現チュニジアを中心とする北アフリカ地中海沿岸地方にもキリスト教は広まったが、その後のイスラム勢力の北アフリカへの拡大の影響を受け信者数は激減した)。
現在キリスト教はサヘル以南のアフリカの広い範囲で信仰されているが、様々な面でキリスト教のアフリカ化がみられる。またカトリック、プロテスタントなど既存(欧米起源)の教会に属さない独立系教会(アフリカ的な要素を多く取り入れたアフリカ独自のキリスト教宗派)も多く結成されている。
世界宗教到来以前のアフリカではそれぞれの民族固有の宗教が信仰されてきた。個別の事例を挙げればきりがないが、多くのアフリカの民族宗教に共通する特徴として、祖先神、自然神、至高神(大いなる力)への信仰が挙げられる。また呪術信仰も広く見られ、呪術師は社会に恵みをもたらし、病を治癒する者として敬意を集める反面、超自然的な災いをもたらすものとして恐れられてきた。
統計上は伝統宗教の信者はアフリカの人口の1割程度で他はムスリムかクリスチャンということになるが、実際にはこれらの二大宗教の信者の多くが伝統宗教を部分的にせよ信仰していることも多い。特に呪術信仰はアフリカ人の宗教観に深く根付いていて、イスラム化、またはキリスト教化した地域でも、イスラムと、またはキリスト教と結び付き、混ざり合い、現在でも多くの人々に信仰されている(面白いことにヴードゥーの本場ベナンでもブードゥー教徒はイスラムを、イスラム教徒はヴードゥーを、それぞれ強い魔術的な力を持つ宗教とみなしお互いにおそれているという)。
ベナンのヴードゥー博物館のおじさん曰く「オレはムスリムだけど、ヴードゥーの儀式に参加するよ。キリスト教徒だろうとムスリムだろうと俺達(フォン人)はここの(、と胸をたたいて)深いところではヴードゥーを信じてるんだ。」
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・アフリカの
住民 |
アフリカは人類発祥の地であり、初期人類揺籃の地であった。400万年ほど前に(現在知られている)最古の人類が登場したのはアフリカであり、ホモ・サピエンス(現生人類)が誕生したのもアフリカであった。20万年ほど前に誕生したホモサピエンスは4〜5万年ほど前にヨーロッパに渡り、世界各地に分散していった。
現在のアフリカ大陸の住民はサハラの北と南でかなりはっきりとした相違が認められる。サハラの北にはコーカソイド系のアラブ人、ベルベル人などが多く暮らし(→北アフリカ)、南には黒人系住民が多く住む(→サハラ以南アフリカ)。
ただ地中海方面からの移住者を祖先に持つとも考えられ、現在では黒人的形質もたぶんに持つフルベ、アラビア半島に民族の起源を求めるエチオピアのアムハラなど、コーカソイドとネグロイドの交流の結果形成された民族も多く、またサハラの南北両端(特に南端)では白人系住民と黒人系住民の混血化が進んでいるなど、単純に黒だ白だというのは適切ではないし、ほとんど不可能でもある。
西アフリカ東部から中部、東、南部アフリカではバントゥー系諸民族が多数を占めるためその地域を指してバントゥーアフリカということもある。中部アフリカの先住民ピグミー、中部、南部アフリカの先住民サンはバントゥー系諸民族の拡張によりそれぞれ熱帯雨林の奥地、カラハリの僻地へと追いやられ現在に至る。
またマダガスカルではインド洋を越えやってきた東南アジア系住民とアフリカ(黒人)系、アラブ系住民の混血が進み、アフロ・アジアとも言うべき独特の民族・言語・文化を形作っている。またインド洋に浮かぶ島国:モーリシャス、コモロ、セーシェルなどもアフリカ系・ヨーロッパ系、アラブ、インド、マレー、ポリネシア、中国などからの移民が混ざり合い独特の社会を形作っている。
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・アフリカの
地域機構 |
AU *African Union=アフリカ連合
AfDB *African Development Bank=アフリカ開発銀行
CEEAC/ECCAS *Communaute Economique des Etats de L’Afrique Centrale
=中部アフリカ諸国経済共同体
CEMAC *Communate Economique et Monetaire de L'Afrique Centarale
=中央アフリカ経済通貨共同体)
CEN-SAD/COMESSA *Community of Sahel-Saharan States
=サヘル・サハラ諸国国家共同体
COMESA *Common Market for Eastern and Southern Africa
=東・南アフリカ市場共同体
EAC *East African Community=東アフリカ共同体
ECOWAS *Economic Community of West African States
=西アフリカ諸国経済共同体
IGAD *Intergovernmental Authority on Development in Eastern Africa
=政府間開発機構
SACU *Southern Africa Customs Union=南部アフリカ関税同盟
SADC *Southern African Development Community=南部アフリカ開発共同体
UEMOA *Union Economique et Monetaire Ouest Africaine
=西アフリカ経済通貨同盟
UMA/AMU *Union of the Arab Maghreb=アラブ・マグレブ連合
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・アフリカの
地形・地質 |
アフリカ大陸の大部分は10〜30億年前の先カンブリア時代に形成された古期岩層によって形成されている。アフリカ大陸は古代の超大陸ゴンドワナの中心に位置していた。
約2億年前から始まったゴンドワナ大陸の分裂しにより、南北アメリカ大陸、、インド亜大陸などがゴンドワナ大陸から分裂し、現在のアフリカ大陸が形作られていった(南アメリカ大陸東岸とアフリカ大陸西岸の地形がパズルのようにぴったり合うことからウェゲナーが大陸移動説の着想を得たことはよく知られている)。
アフリカ大陸は現在も地中海を挟んでヨーロッパと接近しつつあり、その結果としてヨーロッパではアルプス、アフリカの北端にはアトラスという褶曲山地が形成された。
アフリカ東部ではジブティからマラウィに至る大地溝帯(グレートリフトバレー)によりアフリカ大陸は年に数cmの速度で東西に引き裂かれつつある。
アフリカ大陸は超大陸の中心部に位置し、そこから各大陸が離れていくように移動していったため、北部のアトラス山脈を除きほとんどの土地が大陸移動による造山運動と無縁であった。そのため大陸全体(特に北部、西部)をとしてきわめて平坦な台地状の地形を形作っている。アトラス山脈、エチオピア高原、東アフリカ各地の山岳地帯などの高山地帯はあるものの大陸のほぼ半分の面積が標高500m以下に位置している。また肢節量(海岸線の発達を示す数値。高ければ高いほど複雑な海岸線を持っていることを示す)も1.64と他大陸(ヨーロッパ3.50,北米4.86)に比べると低く、海岸線の凹凸の少ない形をしているといえる。
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・アフリカの
島嶼 |
アフリカ州の島嶼部について。アフリカ州は他の世界六大州と比較した場合島嶼部の面積が極めて小さく、その割合はわずか2.1%である(アジア州6.4%、ヨーロッパ州7.9%)。またその2.1%のほとんどをマダガスカル島が占める。
アフリカ州に属する主な島としては前述のマダガスカル島、ザンジバル、コモロ諸島、セーシェル、モーリシャスなどインド洋の島、サントメ=プリンシペ、ビオコ島(赤道ギニア)などのギニア湾の島々、ギニアビサウ沿岸のビジャゴ諸島、さらにカーボ=ベルデ、カナリア諸島、マディラ諸島など大西洋沖の島々、紅海の島(ダフラク諸島)などがある。
アフリカ州大陸部はスペイン領セウタ(ジブラルタル海峡のアフリカ側)とメリジャ(モロッコ領に囲まれたスペインの飛び地。地中海岸の小さな町である)を除きヨーロッパ諸国の領土は残っていないが島嶼部はアフリカ諸国独立後の現在までヨーロッパ領となっているところも多い。
例:)カナリア諸島:スペイン、マディラ諸島:ポルトガル、マヨット島、レユニオン島:フランス、など
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・北アフリカ |
サハラ以北のアフリカ。アラブ人、ベルベル系諸民族(北アフリカの先住民)などのコーカソイド系民族が主な住民のためホワイトアフリカと呼ばれることもある。狭義には(国連の地理区分によると)西サハラ、モロッコ、アルジェリア、チュニジア、リビア、エジプト、スーダン共和国、南スーダンを指すが、ホワイトアフリカといった場合アラブ、ベルベルの多いモーリタニア、マリ北部、ニジェール北部、チャド北部、コーカソイド的形質を多分に持つ民族の住むジブティ、エリトリア、エチオピア、ソマリアを含む場合もある。
またエジプト、スーダン、リビア、マグレブ諸国、モーリタニアなどアラブ人が多い地域はアラビア半島と連続するアラブ・イスラム(文化)圏とみなされることも多い。
北アフリカの諸地域の沿岸部は古代には地中海世界に属していたため、サハラ以南のアフリカと比べると他大陸との交流は圧倒的に多かった(北アフリカの大部分は7・8Cからはアラブ・イスラム世界となった)。北アフリカの地中海沿岸部は古代にはギリシャ、フェニキア、ローマなどの植民都市が立ち並び、ギリシャ、カルタゴ、ローマ帝国、ゲルマン人、アラブ人、オスマン帝国、西洋列強などの諸勢力が往来、栄枯盛衰を繰り返し複雑な歴史を形成してきた。
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・サハラ以南
のアフリカ |
サハラの南、アフリカ大陸の大部分を占める地域。黒人系の住民が暮らすためブラックアフリカと呼ばれることもある(この語には「未開の暗黒大陸」との意味を含む場合もあり、サハラ以南アフリカの語のほうが適当である)。
サハラ以南のアフリカは大まかに西アフリカ、東アフリカ、中部アフリカ、南部アフリカに分けられる。また古くから使われてきた地理区分としてスーダン(サヘル地域)、ギニア(ギニア湾岸およびその内陸の熱帯地域)、コンゴ(コンゴ盆地もしくは中部アフリカ)などがある。
一般に単にアフリカといった場合はこのサハラ以南のアフリカを意味する場合が多い。本サイトでも特に補足説明なしでアフリカといった場合はサハラ以南のアフリカを指す。
参考までに国連によるアフリカの各地域の分類を記すが地域分けの基準はさまざまなのでこれが絶対的な分類というわけではない(本HPの記述もこの分類にしたがっているわけではない場合が多いのでご注意を)。
東アフリカ
ブルンジ、コモロ、ジブティ、エリトリア、エチオピア、ケニア、マダガスカル、
マラウィ、モーリシャス、モザンビーク、ルワンダ、セイシェル、
ソマリア(およびソマリランド)、ウガンダ、タンザニア、ザンビア、ジンバブウェ
西アフリカ
ベナン、ブルキナファソ、カーボベルデ、コートジボワール、ガンビア、ガーナ、
ギニア、ギニアビサウ、リベリア、マリ、モーリタニア、ニジェール、ナイジェリア、
セネガル、シエラレオネ、トーゴ
中部アフリカ
アンゴラ、カメルーン、中央アフリカ共和国、チャド、コンゴ共和国、
コンゴ民主共和国、赤道ギニア、ガボン、サントメプリンシペ
南部アフリカ
ボツワナ、レソト、ナミビア、南アフリカ共和国、スワジランド
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