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アフリカ雑貨アザライ



アフリカの布特集は2008年6月末日をもって終了しました 








西アフリカの国々を歩くと街角から、村の木陰から、男たちが機を織る規則正しい音が響いてくる。

時に鮮やかな原色を大胆に織り込み、時に民族のモチーフを染め抜き、刺繍を施した布の数々。

アフリカで育まれた多彩な布の世界、手織りの木綿布の素朴な味わいが、 アフリカの大地の匂いと手触りを運んでくる。
 ニジェールジェルマ人のつくる織り布 過去の特集を見る>>

アフリカの布(を全部見る>>

〜アフリカの布〜
 サハラ以南のアフリカにおける木綿の起源はいまだ謎に包まれているが、10C頃にはすでに西アフリカ各地で細幅木綿布の製作がおこなわれていたことは確からしい。11C半ばに古代ガーナ王国を訪れたアラブ人の手記には、ガーナでは細幅木綿布が貨幣としての役を担うこともあり、王族だけが布をたっぷりと使った衣服を身に付けることができたと記している。

 木綿布以前の布としては樹皮布(現在もピグミーの一部が用いている)、皮、などが使用されていた。サハラ以南のアフリカで最も初期に始まったと考えられている織物は、ラフィアヤシの繊維を垂直機を用いて織るラフィア布であり、現在ではナイジェリアカメルーンコンゴ民主共和国などに残っている(特にバクバのラフィア布は有名)。

 現在サハラ以南のアフリカで伝統的技法で作られる布ベナン:アボメー市。手織り布のほとんどは木綿布であり、木綿以外の繊維の織物としては、前述のラフィア布を含め、フルベトゥアレグベルベルの羊毛布、ヨルバの絹織物などがあげられるくらいである。

 西アフリカで一般的な水平機を用いて織られた布は織機の構造上織り幅が5p〜30p程度に制限されるため「西アフリカの細幅木綿布」と呼ばれることもある。織り上げた細幅布の織り耳を縫い合わせて作る幅広木綿布は大変な貴重品であり、王侯貴族、首長、司祭など一部の特権階級しか身に付けることのできないものであった。縫合の必要のない幅広布(一枚布の反物)もサハラ縦断交易の重要な交易品のひとつとしてイスラムの普及と共に西アフリカにもたらされたがやはり貴重品であり一般民衆が日常的に使えるようなものではなかった。

 現在アフリカ各地で見られるようなカラフルで華やかな民族衣装が生まれ、それを一般の民衆が身に付けることができるようになったのはヨーロッパとの交易によ  色鮮やかな糸で文様を刺繍された手織り布。ベナン:アボメー市。
り安価な布が大量に西アフリカにもたらされるようになってからのことである。          

 西アフリカでは様々な染色、織り文様、刺繍などをほどこした細幅布、それを縫い合わせて作った幅広布がつくられているが、それらの伝統的な布は現在でも特別な意味・価値のあるものとして、婚礼などハレの場で使われることが多い。


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アフリカ雑貨アザライ:泥染め・藍染め・ろうけつ染め・コロゴ布 〜アフリカの染め布〜
ボゴラン・コロゴ布・藍染・バティックetc...

 アフリカの染色の起源は織物の起源と同じくはっきりとしないが織物と同時期に始まったのではないかと考えられている。伝統的な染料としては植物、鉱物等の天然の染料が用いられてきた。現在では輸入綿布をつかった化学染料による染色も広くおこなわれている。

 染色技法としては西アフリカ全域で広くおこなわれている絞り染め、泥染めなどに用いられる手描き文様染め、ヨルバ藍染め布によく用いられる(かすり)、アシャンティの布に用いられる型押し文様染め、キャッサバのりを用いた型染め、手描き防染、ろうけつ染めなど、じつに様々な染色技法が用いられている。

 西アフリカでは染色は女性の仕事であることが多いがハウサの藍染め職人組合など、染色を男性の仕事としている民族社会も存在する。

 西アフリカの伝統的な染め布としてはサヘル地域の泥染め(ボゴラン・コロゴ布など)、西アフリカ全域で広くおこなわれている藍染めなどが広く知られている。


〜アフリカの織り布〜
ジェルマ布・フルベ布etc...

 西アフリカの細幅木綿布はおおむね平織りの無地布でそこに染色を施すことが多いが、民族によっては文様用、緯縞(よこしま)用の緯糸(よこいと)を使い、浮織り、緯織(よこおり)、綴織り(つづれおり)、縫取織りなどの技法を用いて独自の文様、ヨコ縞を織り出すこともある。こうした布は何枚も縫い合わせて一枚の幅広布に仕立てたときに、一枚の布として大きなヨコ縞模様、市松模様、幾何文様などを描き出すようにつくられている。

 西アフリカの伝統社会では水平機による織物は全て男性職人によっておこなわれる。垂直機による織物はナイジェリア南部やラフィア布を作る地域で多用されるが、この場合は男女共に織物をつくる。ただしこの場合もひとつの村の中で男女共に織物をつくるということはなく、村ごとに織り手の性が決まっているという。

 西アフリカの伝統的な織り文様布としてはガーナトーゴケンテ布フルベジェルマソンガイハウサヨルバが作る布が知られている。


アフリカ雑貨アザライ:ジェルマ布・フルベ布・その他


アフリカ雑貨アザライ:アップリケ・その他 〜アフリカのアップリケetc〜
 西アフリカのガーナベナンからカメルーンにかけてアップリケを施した布を作る民族が多く住んでいる。アップリケはもともと、バクバ人が作るアップリケを施したラフィア布のように、ラフィア布を柔らかくするために臼でついたり砧打ちをしたときにできた穴をふさぐために発達したと考えられている。染め布や織り布よりも自由な色使いとデザインが可能で、それぞれの民族の宗教、歴史、物語などをあらわしたアップリケ布が作られている。

 西アフリカのアップリケ布としてはベナンのフォン人によるアップリケ綿布、コンゴのバクバによるアップリケラフィア布などが特に有名である。

われ神の名を呼ぶ、
神は応えず。
われ布の名を呼ぶ、
布は応えず。
人間なのである、大切なのは。


〜あふれる色彩と豊かなデザイン。アフリカの地に生まれた
多彩な布の数々をお楽しみ下さい。〜

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アフリカの布特集は2008年6月末日をもって終了しました。
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