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バウレ |
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コートジボアールの主要民族のひとつ。アカン系の言葉を話しもともとは現ガーナ領に居住していたと考えられる。18C半ばアシャンティ王国の後継者争いから逃れたアカン人の一派がアウーラ=ポクという女性リーダー(初代アサンテヘナ・オセイ=トゥトゥ一世の姪)に率いられ現コートジボアール中部のブアケ周辺に住み着きバウレ人となった。
アウーラ=ポクの後継者アクワ=ポニ女王のもとでバウレ王国とも呼ぶべき王国を形成したが、ポニ女王の死後内紛が起き分裂した。その後はバウレとしての統一を果たすことはなかったが19C末頃まではこのバウレ系諸王国がコートジボアール南部の大部分を支配していた。
バウレは彫刻の名手ぞろいのギニア湾岸諸国の諸民族の中でも芸術的に優れた民族として知られ、特に彫刻において非常に多様性に富んだ様式を持っている。なかでも円盤に角をつけたような形のゴリの仮面、眠たげな眼をした女性の仮面、精緻な浮き彫りを施した木の扉などがよく知られている。
バウレの彫刻はスーダンの彫刻とギニアの彫刻の折衷的な様式を持ち、細部まで緻密に彫り込んだ洗練された作品を多く生み出してきた(彫刻文化を持つほかの多くのアフリカの民族と違い、バウレ社会では彫刻師は世襲ではなく個人の意志によって選択される職業である)。また彫刻だけでなく、美しい絣布などの染織工芸、同地域で取れる金を使った精巧な金属工芸などでも知られている。
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