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トゥアレグ工芸の代表格であるトゥアレグクロス。トゥアレグ男性のアクセサリーで、それぞれの土地ごとのデザインがあります。
クリクリはニジェール南部、ザンデールとマダワの間、伝統的なトゥアレグの活動範囲のほぼ南限に位置するオアシスです。
十字状の形をしているのはトゥアレグの戦士の持つ長剣の柄をあらわしているとも、東西南北の四つの方角をあらわしているとも言われています。 |
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トゥアレグ:ニジェール・マリ・アルジェリアを中心に周辺諸国にも居住するベルベル系ラクダ遊牧民。サハラの支配者として畏れらていた一方で、その高度な工芸技術でも名を知られてきた。貴族(トゥアレグの代名詞にもなっている青い衣を身に着けることができるのは本来この階級だけであった。)・家臣階級の下に工人階級があり、トゥアレグの工芸品を作るのは主にこの集団であった。
トゥアレグクロスと総称されるアクセサリー(ペンダント)はトゥアレグの男性の装身具で出身地や所属する氏族など出自を表すために使われた。通常土地の名前を冠して<アガデスクロス>、<ザンデールクロス>というように呼ばれる。 |
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