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アクワバ人形のような平たい頭が三つ並んだ珍しい造形のアシャンティの女性像。豊かな腰まわりは、母性・多産・子孫繁栄を象徴しています。
平たい頭部や首筋の輪状の紋様(健康、富、美の象徴)などは、近隣の民族ファンティの彫刻とも共通する特徴です。
黒光りする肌、静けさを湛えた表情、柔らかな曲線が作り出すふくよかな女性美が見るものの心を惹きつけてはなしません。 |
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アシャンティ:主にガーナ中部に住むアカン系民族であり同国最大民族
17C末ガーナ中部クマシの王オセイ=トゥトゥがアシャンティの小国家群を統一して、クマシに首都を置くアシャンティ連合王国をつくった。国王は黄金で飾られた床几を持ち、その黄金の床几はアシャンティ民族全体の象徴とされ現在まで受け継がれている。王国は現在まで続いていて首都クマシの王宮には廷臣に囲まれて国王が住んでいる。
工芸技術にも優れアクワバ人形、ケンテ布、アディンクラ布、豊富に取れる金を使った金細工などやアシャンティ独自の様々な紋章を施した工芸品を作ることでも知られている。中でもケンテ布はアフリカの布の中で最高の評価を受けている。
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