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アフリカ美術の宝庫コートジボワールのダン人の木彫りの儀礼用スプーン。アフリカの伝統社会に伝わるもてなしの心意気を伝える品です。
祭礼の期間、村を訪れる人をもてなすために、村の地位の高い女性や、裕福な女性が料理を用意し、自らの富や気前の良さをしめすためにこの「もてなしのスプーン」を(しばしばその中に料理/米を盛り)かかげて村の中を練り歩きます。
スプーンの柄には人体や顔・動物などのモチーフが彫られ、そのデザインは多様性に富んでいます。
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ダン:コートジボアール西部、リベリア東部に居住するマンデ系言語を話す農耕民。
彫刻の名手として知られるダンの仮面は写実的で静的な表情のものから、時にドゴンの仮面を連想させるような極度に抽象化された仮面まで幅広い。
ダンの木彫の中で最も知られているのは「もてなしのスプーン」と呼ばれることもある大きな木製のスプーンで柄の部分に精巧な彫刻が施されている(人頭像、胸像など)。このスプーンは祭礼に集まった人々に食事を振舞う際に使われるという。
3mを越える竹馬をつけて踊るダンスでも有名。 |
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